イオンモール岡山 4年目へ(1年目 来店客は約1800万人➡︎2年 やっと最低ライン 2000万人➡︎3年 約2100万人)「黒船」の余波続く



 JR岡山駅南の大型商業施設・イオンモール岡山(岡山市北区下石井)が5日、開業から丸3年を迎えたニュースが4位にランクインしました。規模の大きさから「黒船」とも称された同店。開業後は地域商業の勢力図が塗り変えられ、余波は今なお続いています。

 同店の開店1年目の来店客は約1800万人でしたが、併設駐車場(約2500台分)の無料時間拡充、ファミリー層向けのテナント誘致などが奏功し、2年目は目標の2千万人を達成。3年目はさらに2~3%増える見通しです。一方で駅前地区の他店舗や、同駅東約1キロの表町地区は客足を奪われて苦戦しており、近くにあったイトーヨーカドー岡山店は今年2月に閉店しました。

 地域経済や県都のまちづくりといった観点では、イオンの“独り勝ち”ではなく、経済効果を地域に広げることが求められます。岡山市は、今夏から西川緑道公園筋で歩行者天国を定期開催し始めたほか、今後は県庁通りの1車線化(原現行2車線)などでまちの回遊性向上、にぎわい創出を図る方針。また、周辺の店舗や商店街も特色づくりを進めたり、協力体制を築いたりと知恵を絞っています。これらの取り組みがどう実を結ぶのか、注目の“4年目”が幕を開けました。


///////
2017 開業3年 イオン 岡山 









//////



2017 1205
イオン岡山2年連続2千万人来店 ヨーカドー閉店も追い風に 

 JR岡山駅南の大型商業施設・イオンモール岡山(岡山市北区下石井)が5日、開業から3年を迎える。来店客数が想定を下回った船出の1年目から一転、2年目は目標の2千万人に達し、3年目はさらに2~3%増える見通しとなった。ファミリー層向けのテナント誘致が奏功したほか、近隣のイトーヨーカドー岡山店(同所)の閉店も追い風となった格好だ。

 イオンモール岡山(売り場面積約9万2千平方メートル)は衣料品のH&MやZARA、映画館など約350店が入居し、2014年12月5日に開業した。1年目の来店客数は約1800万人と目標を1割下回ったため、併設駐車場(約2500台)の無料時間を拡充し、早々にテナント構成の見直しにも着手。2年目以降は2年連続で2千万人を突破する見通しだ。

 同店によると、3年間で入れ替えたテナントは店内移転を含め80~90店。全店舗の2割強に上る。メインターゲットとなる20~30代の女性向けの衣料品店が中心だが、客層を広げるため、雑貨店や着物店などを積極的に誘致してきた。

 昨冬には新たなジャンルとして、イオングループのペット店や人気アニメ・ポケットモンスターのグッズ店をオープン。3年目は来店客に占める30~40代の構成比が5%ほど伸びており、同モールの秀方純ゼネラルマネージャーは「家族連れなど幅広い層が楽しめる店づくりを進めたことが、来客増につながっている」と話す。

 さらに近隣では2月末、イトーヨーカドー岡山店が閉店。同モール内の総合スーパー・イオンスタイル岡山は年明け以降、ヨーカドーで堅調だった日用雑貨や肌着などを充実させてきた。金野司店長は「シニア層の来店が増え、売り上げも伸びている」と手応えを話す。

 イオンモール岡山は売上高を公表していないが、関係者によると年四百数十億円とされ、3年目は前年を上回る見通し。500億円の当初目標にも近づきつつあるとみられる。

 イオンモール(千葉市)の吉田昭夫社長は「全国のモールの中でも岡山の伸びはトップクラス。引き続き地域のニーズに合った店舗展開を進めたい」と話している。
////////

( 結論 イオン二ストの私としては、「イオン岡山2年連続2千万人来店」は、良かった。本当に嬉しい。 しかし、その「内容」と「理由」があまりにもヒドイのでは?。 その象徴が「ヨーカドー閉店」のおかげとは・・・・。 もちろん、開業1年目からの「改善」には、感謝しますが・・。)

////////

(衣料品のH&MやZARAやユニクロ、映画館などはOK、3Fのイオングループのペット店や人気アニメ・ポケットモンスターのグッズ店をオープンもOK、雑貨店や着物店もOKですね。

知的文化の要素の「本屋(書籍)の売り場」が最悪である。 本屋なにに、「書籍の量」が少ない。
「書籍の質」が悪い?のでは・・・。
( エブリイ津高店の「紀伊国屋書店」のように狭くても、「書籍の質」がいいのはなぜかな? )
 
平日の「シニア向けのイベント」等があると、集客力が上がる。 食品売り場も平日は、「シニア向けの弁当」などの中食の工夫で、「イートインのスペース」があるといいかも、また、イオンモール岡山を「散歩する(回遊)」イベントで、健康促進の社会貢献もいいかもしれない。 つまり、平日の昼は、イオンモール岡山は、「シニア向けのイベント」で、来店増進を図り、子供や孫の商品を買ってもらえるようにできないか?

飲食店街やフードコートは、工夫の余地ありかな?

もちろん、開業1年目からの「改善」には、感謝しますが・・。

「地域のニーズに合った店舗展開」をお願いしたい。


//////

( イオン岡山には、ほぼ毎日行くが、「イオンモール岡山」だけの「魅力」で、来店が増加したわけではないことが、以下の記事でわかる。 「テナントの入れ替え」も半数近くは、「失敗している」感じがある。「家族連れなど幅広い層が楽しめる店づくり」ではなく、「その層のイベント」「興味あるイベント」がある日は、客数は増加しているが、平日は「ガラガラ」である。つまり、イベントだよりの傾向にある。「シニア層の来店」のリピーターは、多い様子、散歩コースになっている。 「書店に、本が少なすぎる」のが、残念である。 エブリイ津高店の「紀伊国屋書店」、「宮脇書店(岡山店)」、「啓文社岡山店」の方が、「書籍のセンス」がいい。当然、「丸善 岡山シンホニービル店」の書籍の「量と質」にはおよばない。岡山ビブレにあった「ジュンク堂」がイオンにあればいいのに! 一見、イゴゴチが良さそうな「未来屋書店」だが、レイアウトの構成の見直しをお願いしたい。本当に「本が少なすぎる」の残念である。 イオン周辺の渋滞問題が緩和すれば、「集客力のアップ」につながるはずだ。 イトーヨーカドー岡山店(同所)の閉店も追い風で、「2年連続2千万人来店」とは、企業努力が不足している。 イオンモール倉敷の来店の減少を考えると、テナントの入れ替えや食品売り場の中食の充実などの工夫がいる。 イオンモール岡山 を 応援してきたから、目標達成は、 嬉しいが・・・・。 さらなる工夫をしていただきたい。

「当初、日本経済新聞等には、2000万人以上の集客目標をかかげ、「最低 ライン」を示していたはず。」

つまり、やっと、「最低 ライン」を超えたのだから・・・・。 )

//////
2017 1201
イオン、スーパー事業の利益「ほぼゼロ」が意味する深刻さ ( 西日本では、 イオンは、負けている!)
///////
2017年11月28日
西の地場スーパーが絶好調、なぜイオンを上回るのか ( 西日本では、 イオンは、負けている!)

「 イオンモール岡山 の食品売り場は、「ラ・ムー」ストアに負けている! イオンモール岡山 の食品売り場の「質」はいいが、「低価格帯の商品」では、工夫がいる。  代表格は、 大黒天物産 であるが・・・、

大黒天物産(本社:岡山県倉敷市)はディスカウントストア「ディオ」「ラ・ムー」、100円ショップ「バリュー100」などを西日本一帯で展開し、PB(プライベートブランド)もある。2016年5月期に当期純利益25.2%の大幅増益で注目され、2017年5月期も5.2%の増益だった。


「エブリイ 津高」は、日曜日等の特売日(毎回 200名 から 350名)は、今でも行列ができます。


「地域のニーズに合った店舗展開」をお願いしたい。
」 

岡山 スーパー戦争! エブリイ2017年春に津髙SC、2018年鮮Do!エブリイ大安寺店を岡山に出店 
//////
2017年04月25日

セブンvsイオンの「勝者なき」戦い、消費低迷下での成長戦略が「真逆」のワケ

( 結論 イオンモール岡山 は、食品売り場の「質」はいいが、高すぎる! 「価格の安いもの」がさらに、必要である。「地域のニーズに合った店舗展開」をお願いしたい。)

//////

2017年04月20日
WAONとnanaco対決の行方、なぜ決済5兆円突破でも楽観視できないのか

( 「WAON」のポイント 土日だけでなく、平日の日(月曜日から金曜日)のうち1日、チラシ・広告のない「水曜日」等にもあるといいかもしれない。「地域のニーズに合った店舗展開」をお願いしたい。)
 
結論
「nanaco」は地域の金融機関と連携した取り組みを実施 ( 岡山 中国銀行 )
地域のスーパーマーケットで広がる対WAON/nanaco ( 岡山 は結構たくさん ある )

//////

2015年11月24日
イオンモール岡山 開業から1年になろうとしている。 (イオンは、少し心配? 集客目標・ 営業利益など)

イオン岡山来客1800万人 初年度、車利用少なく目標割れ

イオンモール(千葉市)は20日、JR岡山駅南に昨年12月5日開業した大型商業施設・イオンモール岡山(岡山市北区下石井)の初年度の来店客数が、目標(2千万人)より1割低い約1800万人にとどまるとの見通しを明らかにした。車での来店が想定を下回ったことが響いたとしている。

 同社の藤木光広取締役営業本部長が山陽新聞社の取材に答えた。藤木取締役は「顧客の半分以上は車利用と見込んでいたが、実際は約3割。交通の便がよい駅前立地とはいえ、想定外だった」と説明。イオンモールの郊外型施設は8~9割がマイカー利用なのに対し、岡山では渋滞への懸念から利用を控えているとの見方を示した。初年度の売り上げ(非公表)も目標の1割減の見込みという。

 一方、併設駐車場(2500台)は駐車料金を平日限定で2時間無料とした9月以降、平日の利用台数が1割増え、客数も伸びているといい、「周辺道路の混雑状況をみながら、駐車場の割引サービスのさらなる拡充を検討する。順次テナントを入れ替えるなど、てこ入れを図り、2年目は2千万人の目標を達成したい」とした。

 イオンモール岡山は売り場面積約9万2千平方メートルと中四国最大規模の商業施設。約350のテナントが入り、衣料品や雑貨、飲食店のほか、シネマコンプレックス、テレビ局のスタジオ、多目的ホールも備えている。
/////

2015 12 07
イオンモール岡山 開業1年 立地追い風に存在感 「新たな魅力、常に提供」


「当初、日本経済新聞等には、2000万人以上の集客目標をかかげ、「最低 ライン」を示していたはず。」

中四国最大級の売り場面積9万2000平方メートルを誇る複合商業施設「イオンモール岡山」(北区下石井1)は5日、開業1年を迎えた。営業初年度の来店者数は1800万人で、開業前の目標だった2000万人を1割下回る。非公表の売上高も目標より1割低かった模様だ(推定 500億以上、400億弱とある)。しかし、週末を中心に依然、にぎわいを見せ、駐車場待ちの車列の光景も失われていないなど、市中心部の立地を追い風に存在感を示している。

 「車での来店客が予測よりも少なかった」と運営主体の「イオンモール」(本社・千葉市)は、目標を割り込んだ理由を分析する。

 同社の他のモールは郊外型の店が多く、全来店者の8割以上がマイカーだ。一方、岡山はJR岡山駅から徒歩約5分。公共交通機関が利用しやすく、中心部の交通渋滞を嫌った人が多かったとみられ、マイカー利用者は3割程度にとどまる。車を使わない分、運べる荷物の量は減り、買い物の動向を左右する。

 売り上げ面では、飲食店や映画館、書籍などが好調な半面、衣料品が伸び悩んだという。客層に若者が目立つのも、岡山ならではの傾向だ。平日の夕方以降にサラリーマンらが飲食で利用することも少なくないという。

 マイカー客への対応に関しては、9月から平日に限って駐車場料金を2時間無料にし、その後の利用台数は1割増えた。今後、専門店は1割程度を入れ替え、「目新しさ」を出していく計画だ。

 立地の良さから店内イベントも盛んだが、今後も企画を強化してホールの稼働率などを上げる。同社広報部は「来店するたびに新しい魅力がある店舗にしたい」としている。


 ◇「街ににぎわい」

 「服のブランドが多く集まり、買い物に困らなくなった。街の景観が良くなり、にぎわいを作り出してくれた」とイオンモール岡山をよく利用する瀬戸内市の女子大生(22)は話す。店の周辺で通行人らに話を聞くと、やはりモールを支持する意見が目立つ。

 8年前から単身赴任しているという北区弓之町、会社員、大谷新太郎さん(56)は「昔は市役所筋が閑散としていたので、人の多さに驚いている。総菜の種類が豊富で全然飽きない」。ただ、高齢層の間からは「中が広すぎて歩き疲れる」(59歳女性)「百貨店を利用することが多く、開業後も生活に変化はない」(87歳女性)との声も聞かれた。

 市役所筋でしばしば発生している駐車場待ちの車列は、道路の流れ自体の妨げにまではなっていない様子で、市内中心に営業する男性タクシー運転手(55)は「渋滞するのはイオンモール側の車線だけ。車線を選べば支障はない」と話す。

 一方、東に約1キロ離れ、開業前からイオンモール進出に危機感を募らせていた表町商店街。買い物に来ていた北区丸の内2、就実大3年、小山直己さん(21)は「最初は、商店街の人出が一気に減ると思っていた。案外、人は減っていないのでは」。「商店街には長年、親しみがある」と高齢の買い物客は“商店街派”のようだ。


 ◇「波及効果まだ」

 しかし、商店主らの受け止め方は異なる。服飾雑貨店の女性店長(30)は「若い人がめっきり減ってしまった」。地下道で岡山駅とイオンモールが直結された影響を指摘し、「昔からの商店街にも配慮して大切にしてもらいたい」と訴える。

 商店街内で定期的に帽子の移動販売店を営む女性(70)は売れ行きが顕著に落ちたといい、「(オープンの)効果を市内全体的に波及させてくれないとやってられない」と客層などですみ分けができないか提案していた。

////
データでみる
 ◇「波及効果まだ」


イオンモール岡山(約1800万人)+増加傾向
倉敷美観地区(約230万人)+増加傾向
後楽園(約70万人)+増加傾向
岡山城(約23万5千人)+増加傾向


昨年 岡山県内 観光客数 1422万人 +増加傾向
昨年 岡山県内  訪日(外国人) 約11万5千人 +増加傾向
岡山 観光おもてなし 昨年の県内観光客数1422万人 15・4%増

「イオンモール岡山」の増加率が最も少ない。

//////
 「当初、日本経済新聞等には、2000万人以上の集客目標をかかげ、「最低 ライン」を示していたはず。」

つまり、やっと、「最低 ライン」を超えたのだから・・・・。


「地域のニーズに合った店舗展開」をお願いしたい。
////// 
TSC

イオンモール岡山 開業から3年 現状は・・・?

岡山市北区下石井のイオンモール岡山が、きょうでオープンから3年を迎えました。
イオンモール岡山は西日本最大級の旗艦店として、2014年12月5日に岡山市中心部に誕生しました。
ゼネラルマネージャーの秀方さんに入館客数の推移やこれからの店作りなどについて聞きました。
//////

イオンモール岡山 集客2000万人超 一方、イオン全体は?



JR岡山駅前に大型商業施設イオンモール岡山が開業して5日で3年です。
3年目の集客も目標の2000万人を超える見込みで、2年目よりさらに増えていることがわかりました。

衣料品や食料品の店など、約350店舗が入居するイオンモール岡山です。
1年目は駐車場の料金を高めに設定したことなどが響き目標の2000万人を下回る1800万人でしたが、2年目は目標を超え、3年目はさらに3%ほど上回る見込みだとイオンモールが明らかにしました。
集客が伸びた理由として、ペットショップや写真館などファミリー向けの店舗を新たに誘致したことや、無料通信アプリLINEを使うなど、新たな情報発信を始めたことなどをあげています。
また、今年2月に近隣のイトーヨーカドー岡山店が閉店したことも追い風になったとみています。
関係者によりますと、年間の売り上げは400億円を超え、目標の500億に年々近づきつつあるということです。

//////
2017 1201
イオン、スーパー事業の利益「ほぼゼロ」が意味する深刻さ ( 西日本では、 イオンは、負けている!)


 イオンは日本最大の小売業グループだ。昨年度の売上高は8.2兆円。今年度上半期決算では4.2兆円をたたき出している。にもかかわらず、グループが稼ぎ出す営業利益は昨年度が1847億円、今年度半期決算で850億円と、はっきり言えば業績はぱっとしない。
 そして重要なことは日本最大であるがゆえに、イオンは日本の小売業全体の縮図であるということだ。イオンは巨大スーパーからコンビニエンスストア、ショッピングモール、専門店とあらゆる小売業態を経営している。
 つまりイオンの業績がぱっとしないということは、日本の小売業界全体としてぱっとしないということだ。もちろん業界他社ではセブンイレブンやユニクロのように儲かっている小売業もいる。しかし、なぜ小売業全体としては儲からなくなってしまったのだろう。
 この謎を解く手がかりが、イオンの開示資料にある。実はイオンは、それぞれ業態の違う会社の業績を細かく開示している。だから、イオンの業績の詳細を調べると、日本の小売業の何が儲かって何が儲からないのか、その裏側が見えてくるわけだ。
 ということで、今回はイオンの決算から見える日本の小売業の「苦境」について考察してみたい。「最新の」ということで、今年度上半期の決算資料をもとに何が起きているのかをまとめてみよう。


アマゾンエフェクトによる苦境


 現在の小売業の苦境はインターネットのせいだという説は根強い。アメリカではネット通販の成長によって、リアルな小売店が悪影響を受ける現象をアマゾンエフェクトと呼んでいる。日本ではアマゾンに加えて楽天市場、ヤフーショッピングの3つのECサイトが成長するたびに、小売店は窮地に陥っている。
 この影響を端的に表しているのが、イオングループのスーパー業態の苦境である。上半期の4.2兆円の売上のうち、衣料品や生活用品を含む大型スーパー(GMS)の売上が1.5兆円、小型の食品スーパーの売上が1.6兆円で、この2つの業態でイオングループ全体の4分の3の売上高を稼ぎ出している。
 一方で、この小売2事業を合計した営業利益は4億円だ。3.1兆円の売上高で稼いだ利益が4億円である。なんともわびしい話ではないだろうか。

 しかし、こう問題提起をするとおそらく食品スーパーの責任者は「うちは108億円の黒字だよ。104億円の赤字を出している大型スーパー部門が足をひっぱっているんだ」と主張することであろう。
 そう、私から見れば五十歩百歩の“うすーい”業績なのだが、確かに食品スーパーはわずかに黒字、大型スーパーはわずかに赤字という業績の差が存在している。
 実はこの差は、アマゾンエフェクトをどれだけ受けるかの差である。食品スーパーは生鮮食品が売上の中核にある分、ネット通販の悪影響をそれほど受けないという強みがあるのだ。一方で大型スーパーの場合、生活用品、衣料、寝具、電気製品などネット通販に顧客を奪われたり、安売り競争に巻き込まれたりという悪影響を受けやすい商品の比率が高い。ダイエーが“産業再生機構行き”になった際にも「食品スーパーだけに集中すれば生き残れる」という議論があった。それくらいアマゾンエフェクトは小売業の業績の足をひっぱっているのだ。
 ところがアマゾンは、アマゾンフレッシュを通じて生鮮食料品の販売も始めた。実はこの「食品スーパー事業だけは黒字」という状況もいつまで続くのかはわからないのだ。


コンビニエンスな事業は儲かる


 大手小売業で一番気を吐いているのは、イオンのライバルであるセブンイレブンだ。一方のイオングループにもコンビニはある。ミニストップだ。
 ミニストップの業績は上半期で1056億円の売上高で14億円の黒字と、利益率では食品スーパーよりもずっといい。しかし、規模的にはセブンイレブンに大きく差を開けられているせいで、利益額は全体に大きな影響を与えるほどのものではない。
 しかし、実はイオンにはミニストップよりもずっと規模の大きいチェーンストアがある。それがウエルシア薬局だ。いわゆるドラッグストアチェーン店である。
 アメリカには日本のようにコンビニ文化はない。セブンイレブンはアメリカから来たが、アメリカのセブンイレブンは日本よりもずっと数は少なく、コンビニといえば主にガソリンスタンドに併設された小規模小売店というイメージだ。
 ニューヨークの市街地を歩くとわかるが、コンビニに代わって日常の小さな買い物の拠点になっているのがドラッグストアだ。そしてウエルシア薬局は、このアメリカ最大のドラッグストアであるウォルグリーンズのビジネスモデルを参考に日本の薬局を再編した小売業態だ。

 ウエルシア薬局を束ねるウエルシアホールディングスはイオングループの一員であると同時に、東証一部上場企業であり、16年に売上高でマツモトキヨシを抜いて現在は日本のドラッグストア業界首位の地位にある。
 ウエルシアの上半期業績は売上高3407億円、営業利益145億円。「イオンからスーパー部門を売り払ったほうが儲かるんじゃないか?」と思わせるぐらい、業績がいい。
 コンビニの語源はコンビニエンス、つまり英語で「利便性がいい」という意味だ。日本で今、儲かる小売業は利便性がキーワード。なぜなら「今すぐに」という利便性が求められる消費にはインターネット通販のつけこむ余地は少ないからだ。そしてドラッグストアもその強みは利便性にある。だからイオングループの小売業の中で一番儲かっているのがドラッグストアだという結果につながっているわけだ。
小売よりもずっと儲かるビジネスがある


 では、ウエルシアがイオングループで一番儲かるビジネスなのかというと実はそうではない。イオングループにはそれよりもずっと儲かる3つのビジネスがある。
 実はイオングループで一番儲かる事業は金融事業。イオン銀行、WAONによる電子マネー決済、クレジットカードサービス、そして住宅ローン。つまり個人と決済をキーワードにした金融事業が上半期の営業収益で1979億円、営業利益329億円とイオングループの稼ぎ頭になっているのだ。
 時代は確かにフィンテック(金融とITが融合した新ビジネス)の時代だ。そしてイオン以外でもセブン銀行や楽天カードなど、小売企業の金融部門は着々と各社の収益の柱へと姿を変えつつあるのである。
 2番目に儲かっているのがデベロッパー事業。つまりイオンモールの不動産開発事業だ。いい立地を見つけ、土地の権利を手に入れ、銀行資金を引き入れて巨大なショッピングモールを開発する。このビジネスモデルでは、入居するイオンの総合スーパーや各種小売店の利益を吸い上げる不動産事業のほうが、小売事業よりも確実に儲かっているのだ。
 そして3番目にこの不動産の管理事業も大きな儲けを生み出している。イオングループのビル管理事業会社は売上高1518億円、営業利益88億円。小さな企業だが生み出す利益はスーパー事業部門と比肩できるほどの収益性である。


結論


 イオングループは日本の小売業の縮図である。全体を眺めてわかることは、ネット通販の悪影響を回避できる小売業でないと業績が苦しいことだ。アマゾンで買えるような商品を売っている小売業態は、すでに儲からないビジネスへと変わってしまったようだ。
 そして食品スーパーのように「今はまだ大丈夫」ということでぎりぎりの収益性で残っているビジネスが次は危ない。アメリカでアマゾンがホールフーズを買収したように、日本でもスーパーを買収して参入してくれば、アマゾンフレッシュが日本のスーパーの収益性を削っていくことになる。比較的安全圏にいるのはコンビニエンス(利便性)を強みにしている小売業態だけではないだろうか。
 さらに残念なことに、小売業をやるよりも、小売業者からお金を得るビジネスをやったほうが儲かるということだ。イオングループの稼ぎ頭が金融事業と不動産事業だという事実は、今の日本の小売業の苦境を一番わかりやすく語っているのかもしれない。


//////
参考

イオンモール岡山 周辺 イオン営業益11年ぶり最高 3~8月16%増、新業態が好調
//////
万が一に備える行動を!


Yahoo 防災アプリ(万が一のミサイルに備える) /弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)


数学(算数)・科学技術教育(STEM教育)とその「思考」 AI兵器  禁止へ国際世論高めたい



アプリで「命」を守れ! Yahoo 防災アプリ(万が一のミサイルに備える) /弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



iPhone Android で命を守れ!、弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



数学(算数)の思考 と 科学技術教育(STEM教育) AI兵器  禁止へ国際世論高めたい



スマホの情報で「命」を守れ! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)


AI兵器  禁止へ国際世論高めたい ( 数学(算数)の思考 と 科学技術教育(STEM教育))



弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) スマホで情報 取得編


京都 は万が一に備える! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



京都 ファミリーで「命」を守れ! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) 万が一に備える!



弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) 「都道府県の地域」編



弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



日本(都道府県)弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(H29.9.25)



イオン ファミリーで「命」を守れ! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) 万が一に備える! イオンモール岡山 (帰宅困難者一時滞在施設)  岡山市との協定による避難場所編



教育は安心・安全!(万が一の準備) 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について (H29.9.25)学校・家庭で最小限知識 編



イオニスト は万が一に備える! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) イオンモール岡山 (帰宅困難者一時滞在施設)  岡山市との協定による避難場所編



京都 は万が一に備える! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新)



アプリで家族を守れ!弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(H29.9.25)


京都 ファミリーで「命」を守れ! 弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動について(平成29年9月25日更新) 万が一に備える!


//////