広島の原爆資料館でオバマ大統領の折り鶴公開

折り鶴 obama

オバマ メッセージ

アメリカのオバマ大統領が先月、広島を訪問した際に子どもたちに贈った手作りの折り鶴が、9日から広島市の原爆資料館で公開され、大勢の観光客が見学に訪れました。



公開が始まったのは、先月27日に広島を訪問したオバマ大統領が持参した折り鶴4羽と、核兵器の廃絶に向けたメッセージを記した「芳名録」です。
オバマ大統領は、原爆資料館で、被爆後に白血病で亡くなり「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんが回復を願って折った折り鶴など数点を視察しました。オバマ大統領は、出迎えた広島市の小学生と中学生にみずから折った折り鶴2羽を贈ったほか、「共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」などと記した芳名録に2羽を添えました。
9日は、大勢の観光客や修学旅行生が原爆資料館を訪れて展示スペースの前に列を作り、順番にメッセージを読んだり、折り鶴を写真に収めたりしていました。埼玉県から観光で訪れたという女性は「オバマ大統領の平和への願いが感じられました。広島に向けて平和の象徴である折り鶴が贈られたことで平和が近づいたような気がします」と話していました。
折り鶴と芳名録は、ことし8月31日まで公開されます。