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2016年05月

中国(岡山・広島・山口・鳥取・島根)を中心にグローカル、世界に目を向けグローバル 366 GPS APS

【オバマ大統領広島訪問】核は「使えぬ兵器」から「使える兵器」へ変貌 被害極小化も…

【オバマ大統領広島訪問】核は「使えぬ兵器」から「使える兵器」へ変貌 被害極小化も…「心理的ハードル下がった」恐れ
オバマ 広島 aa

「人類が自らを破壊するすべを手に入れた」。

 被爆地・広島を27日に訪れたオバマ米大統領は、核軍縮の必要性を強く訴えた。膨大な人命を奪う非人道性から「使ってはならない兵器」と封印されたかにみえた核兵器だが、実戦使用を念頭にした弾頭の小型化などの開発が今も進む。威力を抑え軍事施設をピンポイントで攻撃し、民間被害を最小限にする狙いとは裏腹に、専門家からは「むしろ核使用の心理的ハードルは下がった」とも指摘される。(塩原永久)

ロシア「最高機密」の実態は

 「彼ら(ロシア)が新型爆弾の開発に取り組んでいると確信している」。オバマ氏への助言役ともいわれる核問題の専門家、ウィリアム・ペリー元米国防長官は最近、軍縮関連誌でこう述べ、強い懸念を示した。

 「最高機密」(軍事専門家)とされるロシアの開発内容は、爆発の威力を抑えた小型の核兵器を用いるものだとの見方が根強い。昨年、露国営メディアに開発中のものとして報じられた新型兵器は、敵の殺傷を目的としたものではなく、小型核の爆発で発生させた放射性物質により、都市を居住不可能にさせることで敵国にダメージを与える狙いがあると指摘されている。

オバマ氏も…1兆ドル計画を承認

 こうした新たな兵器開発は米国も力を入れる。昨年に新型の兵器「B61-12」の投下実験を実施。小型の弾頭を積んだミサイルの精密誘導性能を高め、攻撃対象以外に被害が及ぶのを防ぐためとみられている。

 核軍縮を訴えるオバマ氏自身、今後30年間で1兆ドル(約110兆円)を投じる核兵器の「再生計画」を承認した。オバマ政権も「新たな戦略環境に応じた核抑止力の向上を目的に開発を続けてきた」(拓殖大学の佐藤丙午教授)という。

 冷戦時代の恐怖は、米ソの首脳が「核のボタン」を押すことでの全面核戦争だった。新たな核兵器には、専門家から「核の“敷居”を下げる恐れがある」(元駐ウクライナ米大使のパイファー氏)などと、核使用の心理的抵抗感を小さくするとの見方も出ている。

 また、小型の弾頭が用いられるのは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に比べ射程が短い「戦術核」が中心になるが、この分野の軍縮交渉は手つかずだ。

 オバマ氏が広島の地を踏んだ姿は各国で報じられ、「核なき世界」の機運を高めるだろう。ただ、停滞する核軍縮交渉に「具体的な動きがすぐに出てくるかといえば、非常に難しい」(佐藤教授)のが現実だ。

被爆者と抱擁も…明かされた大統領との会話

被爆者と抱擁も…明かされた大統領との会話
オバマ 広島 00

オバマ 広島

アメリカのオバマ大統領が27日夕方、被爆地・広島を訪れた。平和公園にある原爆慰霊碑に花をささげた後、慰霊碑の前でスピーチを行い、その後、オバマ大統領は、被爆者のもとに歩み寄った。

■被爆者の森さんを抱きしめたオバマ大統領

 坪井直さん(91)と握手を交わす。すると坪井さんは、オバマ大統領の手を握ったまま、通訳を介して語りかけた。坪井さんの言葉に耳を傾けるオバマ大統領。坪井さんが“核なき世界”の実現に向け、一緒に取り組みましょうと話すと“ありがとう”と応じ、握手する手に力がこもったという。

 その後、もう1人、被爆者の森重昭さん(79)とも握手を交わした。森さんは長年、原爆で亡くなったアメリカ人捕虜を調査し、遺族に伝えている。その活動は、アメリカでも知られているという。森さんが大統領に会えてうれしいと伝えると、オバマ大統領は森さんを抱きしめた。

■シンゾウと一緒に…日米首脳が交わした言葉

 被爆者と言葉を交わした後、オバマ大統領は安倍首相と並んで原爆ドームに向かった。2人きりでおよそ2分間、歩きながら会話をした日米の首脳。オバマ大統領から次のような言葉があったという。

 オバマ大統領『今回、広島に来ることができて本当によかった』

 安倍首相が「今回の訪問は核なき世界に向けた大きな一歩になることは間違いない」と応じると、オバマ大統領は、「これからシンゾウ(安倍首相)と一緒にやるべきことがたくさんある。今日はあくまでスタートだ」と話したという。

 その後、オバマ大統領は、岸田外相から原爆ドームの説明を受け、熱心に耳を傾けていたという。

 そして午後6時10分すぎ。オバマ大統領は専用車に乗り込み、歴史的な訪問を終えた。平和記念公園に滞在した時間はおよそ48分間だった。

■坪井さんが明かす大統領との会話

 オバマ大統領と対面した直後の坪井直さん(91)。

 Q:通じ合えましたか?

 被爆者・坪井直さん「それはね、まだ一皮二皮くらい。もうちょっと時間が…」

 Q:オバマ大統領と会って良かった?

 被爆者・坪井直さん「良すぎたかな」

 楽しみ続けた大統領の訪問に、興奮を隠せない。

 あの時、どんな言葉を交わしたのか-。

 被爆者・坪井直さん「人類が幸せになるためには、いろいろ戦争とかあるでしょ。それを説いてくれたけど、『そういうことを丁寧にお話しされて、私の胸の内は燃えに燃えました』と言った。そしたら『ハァー』と笑ってた」「オバマさんにね『きょう、オバマさん、資料館ちょろっと見て15分で見て、それで私の話は3分か4分くらい』そういうのをちょっと皮肉って」「『一生懸命ともに歩いていきたいから、もう(任期が)終わったと言って遊んだらいけません』と言ったんです」「あっちが笑うから、こっちも笑って」

 真面目な印象だったというオバマ大統領。ずっと続いていた握手。実は、オバマ大統領が手を離さなかったのだという。

 Q:ずっと握手していた?

 被爆者・坪井直さん「そう、ずーっと長かった」「こっちが外そうと思ったら、あっちが物言わずこればっか」

 そして、坪井さんが話をするたびに、手を握る力が強くなったという。

■「最高のもてなしを米側がしてくれた」

 大統領と抱き合い、涙を見せた森重昭さん(79)は-。

 Q:大統領の手はどうだった?

 被爆者・森重昭さん「温かかった」

 Q:ぎゅっと握ってましたか?

 被爆者・森重昭さん「うん、かなり」「夢のようでした。本当のことを言うけど、今まで苦労に苦労重ねた。大変な思いをしたけど、最高のおもてなしを今日はアメリカ側がしてくれた」

■被爆者・寺前妙子さん「やっとある程度、報われた」

 一方、原爆で左目を失った寺前妙子さん(85)。17分間の大統領のスピーチに、じっと耳を傾けていた。

 Q:話を聞かれてどう感じました?

 被爆者・寺前妙子さん「やはり70年前の壁を乗り越えて、これから共に平和に尽くしていくことを言われたことが頭に浮かんで、大変うれしく思いました」「やっとある程度、報われたということが大変うれしく思いました」

 大統領が去った平和公園。たむけられた花を一目見ようと、慰霊碑の前には多くの人が押し寄せた。

 27日午後7時すぎ、日本を発ったオバマ大統領。アメリカメディアも、森さんと抱き合う大統領の写真を使って、今回の訪問を大きく伝えた。

 歴史的な1日。慰霊碑の前の列は、夜遅くなっても続いた。

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オバマ大統領側近「広島訪問は感動的だった」


アメリカ・ホワイトハウスの高官は、オバマ大統領が被爆地・広島を訪問したことについて、「大変、感動的だった」と振り返るとともに、オバマ大統領の残る任期も核兵器の廃絶に向けた具体的な取り組みを進める姿勢を強調しました。


オバマ大統領の側近で、大統領とともに広島を訪問したホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は6日、首都ワシントンで記者団の質問に答えました。
この中でローズ副補佐官は「オバマ大統領は、その場に立たなければ想像することができなかったであろう被爆地の歴史の重みを感じていた。沿道で大勢の人に迎えられるとともに、オバマ大統領が献花した花輪を見るために多くの人が平和公園を訪れたと聞き大変感動的だった」と振り返りました。
そのうえでローズ副補佐官は、「広島を訪問するべきかどうか議論があったが、間違いなく正しい行動だった」と述べて、訪問に踏み切った判断は正しかったという認識を示しました。
また、ローズ副補佐官は、これに先だち、核兵器廃絶を考えるシンポジウムで、「オバマ大統領の残る7か月の任期で、核兵器廃絶のためにあらゆる方策を検討すると約束する」と述べ、核弾頭の新たな削減を模索するなど、オバマ大統領の残る任期も核兵器の廃絶に向けた具体的な取り組みを進める姿勢を強調しました。



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安倍首相の広島平和記念公園での演説全文

安倍首相の広島平和記念公園での演説全文
オバマ 広島 スピーチ

オバマ米大統領・広島訪問 スピーチ全文(英語)

安倍晋三首相は27日午後、広島市の平和記念公園で演説した。首相はオバマ米大統領の広島訪問について「核なき世界を信じてやまない世界中の人々に大きな希望を与えてくれた」と高く評価。核なき世界の実現に向け「日本と米国が力を合わせて世界の人々に希望を生み出すともしびとなる」との決意を表明した。演説の詳細は以下の通り。

 昨年、戦後70年の節目にあたり、私は米国を訪問し、米国の上下両院の合同会議において日本の内閣総理大臣としてスピーチを行いました。この戦争によって多くの米国の若者たちの夢が失われ、未来が失われました。その苛烈な歴史に改めて思いをいたし、先の戦争で倒れた米国の全ての人々の魂にとこしえの哀悼をささげました。

 そして、この70年間、和解のために力を尽くしてくれた日米両国全ての人々に感謝と尊敬の念を表しました。熾烈に戦いあった敵は70年の時を経て心の紐帯を結ぶ友となり、深い信頼と友情によって結ばれる同盟国となりました。そうして生まれた日米同盟は世界に希望を生み出す同盟でなければならない。私はスピーチでそう訴えました。

  あれから1年。今度はオバマ大統領が米国のリーダーとして初めて、この被爆地・広島を訪問してくれました。米国の大統領が被爆の実相に触れ、核兵器のない世界への決意を新たにする。核なき世界を信じてやまない世界中の人々に大きな希望を与えてくれました。

  広島の人々のみならず、全ての日本国民が待ち望んだこの歴史的な訪問を心から歓迎したいと思います。

  日米両国の和解、そして信頼と友情の歴史に新たなページを刻むオバマ大統領の決断と勇気に対して、心から皆さまとともに敬意を表したいと思います。

  先ほど私とオバマ大統領は、先の大戦において、そして原爆投下によって犠牲になった全ての人々に対し哀悼の誠をささげました。

  71年前、広島そして長崎ではたった1発の原子爆弾によって何の罪もないたくさんの市井の人々が、そして子供たちが、無残にも犠牲となりました。一人一人にそれぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。その当然の事実をかみしめるとき、ただただ断腸の念を禁じ得ません。いまなお被爆によって大変な苦痛を受けておられる方々もいらっしゃいます。

  71年前、まさにこの地にあって想像を絶するような悲惨な経験をした方々の思い。それは筆舌に尽くしがたいものであります。さまざまな思いが去来したであろう、その胸の中にあって、ただこのことだけは間違いありません。

  世界中のどこであろうとも、再びこのような悲惨な経験を決して繰り返させてはならない。この痛切な思いをしっかりと受け継いでいくことが今を生きる私たちの責任であります。

  核兵器のない世界を必ず実現する。その道のりがいかに長く、いかに困難な者であろうとも、絶え間なく努力を積み重ねていくことが今を生きる私たちの責任であります。

  そして、あの忘れえぬ日に生まれた子供たちが恒久平和を願ってともしたあの灯火に誓って、世界の平和と繁栄に力を尽くす。それが今を生きる私たちの責任であります。

  必ずやその責任を果たしていく。日本と米国が力を合わせて、世界の人々に希望を生み出すともしびとなる。この地に立ち、オバマ大統領とともに改めて固く決意しています。そのことが、広島、長崎の原子爆弾の犠牲となった数多の御霊の思いに応える唯一の道である。私はそう確信しています。


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安倍首相の広島平和記念公園での演説全文
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【オバマ大統領広島演説(全文)】

【オバマ大統領広島演説(全文)】

オバマ スピーチ

オバマ米大統領・広島訪問 スピーチ全文(英語)

71年前の雲一つない明るい朝、空から死が舞い降り、世界は変わった。閃光(せんこう)と火柱が都市を破壊し、人類は自ら破壊する手段を手にすることを示した。

 われわれはなぜ広島に来たのか。そう遠くない過去に解き放たれた残虐な力に思いをめぐらせるためだ。われわれは命を落とした10万人を超える日本の男女、子供、何千人もの朝鮮半島出身者、十数人の米国人捕虜を悼む。

 その魂が私たちに話しかけてくる。彼らはわれわれに対し、もっと内なる心に目をむけ、自分の今の姿とこれからなるであろう姿を見るように訴える。

 広島を際立たせているのは、戦争という事実ではない。過去の遺物は、暴力による争いが最初の人類とともに出現していたことをわれわれに教えてくれる。初期の人類は、火打ち石から刃物を作り、木からやりを作る方法を学び、これらの道具を、狩りだけでなく同じ人類に対しても使った。

 いずれの大陸も文明の歴史は戦争で満ちており、食糧不足や黄金への渇望に駆り立てられ、民族主義者の熱意や宗教上の熱情にせき立てられた。帝国は台頭し、そして衰退した。民族は支配下に置かれ、解放されたりしてきた。転換点において罪のない人々が苦しみ、数え切れない多くの人が犠牲となり、彼らの名前は時がたつと忘れ去られてきた。


広島と長崎で残酷な終焉(しゅうえん)を迎えた世界大戦は、最も豊かで強い国家間で勃発した。彼らの文明は偉大な都市と素晴らしい芸術を育んでいた。思想家は正義と調和、真実という理念を発達させていた。しかし、戦争は、初期の部族間で争いを引き起こしてきたのと同様に支配あるいは征服の基本的本能により生じてきた。抑制を伴わない新たな能力が、昔からのパターンを増幅させた。

 ほんの数年の間で約6千万人が死んだ。男性、女性、子供たちはわれわれと変わるところがない人たちだった。撃たれたり、殴られたり、連行されたり、爆弾を落とされたり、投獄されたり、飢えさせられたり、毒ガスを使われたりして死んだ。

 世界各地には、勇気や勇敢な行動を伝える記念碑や、言葉にできないような悪行を映す墓や空っぽの収容所など、この戦争を記録する場所が多くある。

 しかし、この空に上がった、きのこ雲のイメージが、われわれに人類の根本的な矛盾を想起させた。われわれを人類たらしめる能力、思想、想像、言語、道具づくりや、自然とは違う能力、自然をわれわれの意志に従わせる能力、これらのものが無類の破壊能力をわれわれにもたらした。

 物質的進歩や社会革新がこの真実から、われわれの目を曇らせることがどれほど多いであろうか。高邁(こうまい)な理由で暴力を正当化することはどれほど安易なことか。

 偉大な全ての宗教は愛や平和、公正な道を約束している。一方で、どの宗教もその信仰が殺人を許容していると主張するような信者の存在から逃れることはない。

 国家は、犠牲と協力を結び付ける物語をつむぎながら発展してきた。さまざまな偉業を生んだが、この物語が抑圧や相違を持つ人々の人間性を奪うことにも使われてきた。科学はわれわれに海を越えてコミュニケーションを取ることを可能にし、空を飛び、病気を治し、宇宙を理解することを可能にした。しかし同じ発見は、より効果的な殺人機械へとなり得る。

 現代の戦争はこうした真実をわれわれに伝える。広島はこの真実を伝える。人間社会の発展なき技術の進展はわれわれを破滅させる。原子核の分裂につながった科学的な革命は、倫理上の革命も求められることにつながる。

 だからこそわれわれはこの地に来た。この街の中心に立ち、爆弾が投下されたときの瞬間について考えることを自らに強いる。惨禍を目にした子供たちの恐怖を感じることを自らに課す。

無言の泣き声に耳を澄ませる。われわれはあの恐ろしい戦争やその前の戦争、その後に起きた戦争で殺された全ての罪なき人々に思いをはせる。

 単なる言葉でその苦しみを表すことはできない。しかし、われわれは歴史を直視し、そのような苦しみを繰り返さないために何をしなければならないかを問う共通の責任がある。

 いつの日か、生き証人たちの声は聞こえなくなるだろう。しかし1945年8月6日の朝の記憶は決して風化させてはならない。記憶はわれわれの想像力を養い、われわれを変えさせてくれる。

 あの運命の日以来、われわれは希望をもたらす選択もしてきた。米国と日本は同盟関係を築くだけでなく、戦争を通じて得られるものよりももっと多くのものを国民にもたらす友情を築いた。

 欧州の国々は戦場に代わって、交易や民主主義により結ばれている。抑圧された人々や国々は自由を勝ち取った。国際社会は戦争を回避し、核兵器の存在を規制、削減し、完全に廃絶するための機関を創設し協定を結んだ。

 それにも関わらず、世界中で見られる国家間のテロや腐敗、残虐行為や抑圧は、われわれがすべきことには終わりがないことを示している。われわれは人類が悪事を働く能力を除去することはできないかもしれないし、われわれが同盟を組んでいる国々は自らを守る手段を持たなければならない。

しかし、わが国を含む、それらの国々は核兵器を貯蔵しており、われわれは恐怖の論理から抜け出し、核兵器のない世界を希求する勇気を持たなければならない。こうした目標は私の生きている間は実現しないかもしれないが、粘り強い取り組みが惨禍の可能性を引き下げる。

 われわれはこうした保有核兵器の廃棄に導く道筋を描くことができる。われわれは、新たな国々に拡散したり、致死性の高い物質が狂信者の手に渡ったりするのを防ぐことができる。しかし、まだそれでは不十分だ。なぜなら、われわれは今日、世界中で原始的なライフル銃やたる爆弾でさえ恐るべきスケールの暴力をもたらすことができることを、目の当たりにしているからだ。

 われわれは戦争そのものに対する考え方を変えなければならない。外交を通じて紛争を予防し、始まってしまった紛争を終わらせる努力するために。増大していくわれわれの相互依存関係を、暴力的な競争でなく、平和的な協力の理由として理解するために。破壊する能力によってではなく、築くものによってわれわれの国家を定義するために。そして何よりも、われわれは一つの人類として、お互いの関係を再び認識しなければならない。このことこそが、われわれ人類を独自なものにするのだ。

われわれは過去の過ちを繰り返す遺伝子によって縛られてはいない。われわれは学ぶことができる。われわれは選択することができる。われわれは子供たちに違う話をすることができ、それは共通の人間性を描き出すことであり、戦争を今より少なくなるようにすること、残酷さをたやすく受け入れることを今よりも少なくすることである。

 われわれはこれらの話をヒバクシャ(被爆者)の中に見ることができる。ある女性は、原爆を投下した飛行機の操縦士を許した。本当に憎むべきは戦争そのものであることに気付いたからだ。ある男性は、ここで死亡した米国人の家族を探し出した。その家族の失ったものは、自分自身が失ったものと同じであることに気付いたからだ。

 わが国は単純な言葉で始まった。「人類は全て、創造主によって平等につくられ、生きること、自由、そして幸福を希求することを含む、奪うことのできない権利を与えられている」

 理想は、自分たちの国内においてさえ、自国の市民の間においてさえ、決して容易ではない。しかし誠実であることには、努力に値する。追求すべき理想であり、大陸と海をまたぐ理想だ。

 全ての人にとってかけがえのない価値、全ての命が大切であるという主張、われわれは人類という一つの家族の仲間であるという根本的で必要な概念。われわれはこれら全ての話を伝えなければならない。

だからこそ、われわれは広島に来たのだ。われわれが愛する人々のことを考えられるように。朝起きた子供たちの笑顔をまず考えられるように。食卓越しに、夫婦が優しく触れ合うことを考えられるように。両親の温かい抱擁を考えられるように。

 われわれがこうしたことを考えるとき71年前にもここで同じように貴重な時間があったことを思い起こすことができる。亡くなった人々はわれわれと同じ人たちだ。

 普通の人々はこれを理解すると私は思う。彼らは、さらなる戦争を望んでいない。彼らは、科学は生活をより良いものにすることに集中すべきで、生活を台無しにすることに集中してはならないと考えるだろう。

 各国の選択が、あるいは指導者たちの選択がこの単純な分別を反映すれば、広島の教訓は生かされる。

 世界はここ広島で永久に変わってしまったが、この街の子供たちは平和に日常を過ごしている。なんと貴重なことであろうか。これは守るに値し、すべての子供たちに広げていくに値する。これはわれわれが選択できる未来なのだ。

 広島と長崎の将来は、核戦争の夜明けとしてでなく、道徳的な目覚めの契機の場として知られるようになるだろう。そうした未来をわれわれは選び取る。

オバマ米大統領・広島訪問 スピーチ全文(英語)

オバマ米大統領・広島訪問 スピーチ全文(英語)

オバマ 広島 スピーチ

71 years ago, on a bright cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed. A flash of light and a wall of fire destroyed a city and demonstrated that mankind possessed the means to destroy itself.


Why do we come to this place, to Hiroshima? We come to ponder a terrible force unleashed in the not so distant past. We come to mourn the dead, including over 100,000 Japanese men, women and children, thousands of Koreans and a dozen Americans held prisoner.


Their souls speak to us. They ask us to look inward to take stock of who we are and what we might become.


It is not the fact of war that sets Hiroshima apart. Artifacts tell us that violent conflict appeared with the very first men. Our early ancestors, having learned to make blades from flint and spears from wood, used these tools not just for hunting but against their own kind.


On every continent the history of civilization is filled with war, whether driven by scarcity of grain or hunger for gold, compelled by nationalist fervor or religious zeal. Empires have risen and fallen, peoples have been subjugated and liberated, and at each juncture innocents have suffered -- a countless toll, their names forgotten by time.


The World War that reached its brutal end in Hiroshima and Nagasaki was fought among the wealthiest and most powerful of nations. Their civilizations had given the world great cities and magnificent art. Their thinkers had advanced ideas of justice and harmony and truth, and yet the war grew out of the same base instinct for domination or conquest that had caused conflicts among the simplest tribes, an old pattern amplified by new capabilities and without new constraints.


In the span of a few years some 60 million people would die; men, women, children -- no different than us, shot, beaten, marched, bombed, jailed starved, gassed to death.


There are many sites around the world that chronicle this war -- memorials that tell stories of courage and heroism, graves and empty camps, the echo of unspeakable depravity.


Yet in the image of a mushroom cloud that rose into these skies, we are most starkly reminded of humanity's core contradiction -- how the very spark that marks us as a species, our thoughts, our imagination, our language, our tool making, our ability to set ourselves apart from nature and bend it to our will -- those very things also give us the capacity for unmatched destruction.

How often does material advancement or social innovation blind us to this truth? How easily do we learn to justify violence in the name of some higher cause?


Every great religion promises a path to love and peace and righteousness. And yet no religion has been spared from believers who have claimed their faith has a license to kill.


Nations arise telling a story that binds people together in sacrifice and cooperation, allowing for remarkable feats, but those same stories have so often been used to oppress and dehumanize those who are different. Science allows us to communicate across the seas, fly above the clouds, to cure disease and understand the cosmos. But those same discoveries can be turned into ever more efficient killing machines.


The wars of the modern age teach us this truth. Hiroshima teaches this truth. Technological progress without an equivalent progress in human institutions can doom us. The scientific revolution that led to the splitting of an atom requires a moral revolution as well.


That is why we come to this place. We stand here in the middle of this city and force ourselves to imagine the moment the bomb fell. We force ourselves to feel the dread of children confused by what they see.


We listen to a silent cry. We remember all the innocents killed across the arc of that terrible war, and the wars that came before, and the wars that would follow.


Mere words cannot give voice to such suffering. But we have a shared responsibility to look directly into the eye of history and ask what we must do differently to curb such suffering again.


Some day the voices of the Hibakusha will no longer be with us to bear witness. But the memory of the morning of August 6, 1945 must never fade. That memory allows us to fight complacency. It fuels our moral imagination, it allows us to change.


And since that fateful day we have made choices that give us hope. The United States and Japan forged not only an alliance, but a friendship that has won far more for our people that we can ever claim through war.


The nations of Europe built a union that replaced battlefields with bonds of commerce and democracy. Oppressed peoples and nations won liberation. An international community established institutions and treaties that worked to avoid war and aspired to restrict and roll

back and ultimately eliminate the existence of nuclear weapons.


Still, every act of aggression between nations, every act of terror and corruption and cruelty and oppression that we see around the world shows our work is never done. We may not be able to eliminate man's capacity to do evil, so nations and the alliances that we formed must possess the means to protect ourselves.


Among those nations like my own that hold nuclear stockpiles, we must have the courage to escape the logic of fear and pursue a world without them. We may not realize this goal in my lifetime, but persistent effort can roll back the possibility of catastrophe.


We can chart a course that leads to the destruction of these stockpiles, we can stop the spread to new nations, and secure deadly materials from fanatics. And yet that is not enough, for we see around the world today how even the crudest rifles and barrel bombs can serve up violence on a terrible scale.


We must change our mindset about war itself -- to prevent conflicts through diplomacy and strive to end conflicts after they've begun; to see our growing interdependence as a cause for peaceful cooperation and not violent competition; to define our nations not by our capacity to destroy but by what we build; and perhaps above all reimagine our connection to one another as members of one human race -- for this too, is what makes our species unique.


We're not bound by genetic codes to repeat the mistakes of the past. We can learn. We can choose. We can tell our children a different story, one that describes a common humanity, one that makes war less likely and cruelty less easily accepted.


We see these stories in the Hibakusha: the woman who forgave the pilot who flew the plane that dropped the atomic bomb because she recognized what she really hated was war itself; the man who sought out families of Americans killed here because he believed their loss was equal to his own.


My own nation's story began with simple words. All men are created equal and endowed with certain inalienable rights, including life, liberty and the pursuit of happiness.


Realizing that ideal has never been easy, even within our own borders, even among our own citizens. But staying true to that story is worth the effort. It is an ideal to be strived for, an ideal that extends across continents and across oceans.


The irreducible worth of every person, the insistence that every life is precious, the radical and necessary notion that we are part of a single human family: that is the story that we all must tell.


That is why we come to Hiroshima, so that we might think of people we love, the first smile from our children in the morning, the gentle touch from a spouse over the kitchen table, the comforting embrace of a parent.


We can think of those things and know that those same precious moments took place here 71 years ago. Those who died, they are like us.


Ordinary people understand this, I think. They do not want more war. They would rather that the wonders of science be focused on improving life and not eliminating it.


When the choices made by nations, when the choices made by leaders reflect this simple wisdom, then the lesson of Hiroshima is done.


The world was forever changed here, but today the children of this city will go through their day in peace. What a precious thing that is. It is worth protecting and then extending to every child.


That is a future we can choose, a future in which Hiroshima and Nagasaki are known not as the dawn of atomic warfare, but as the start of our own moral awakening.

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